2012年5月29日火曜日

霊人体の脳と創造性

「創造原理」 (三)肉身と霊人体との相対的関係 (2)霊人体の構成とその機能 で、

「霊人体はその肉身と同一の様相であり、肉身を脱いだのちには無形世界(霊界)に行って永遠に生存する。」

と書かれています。

また、統一思想研究院の「統一思想論文集」の「ダーウィニズムを超えて」の「第四章 心と脳に関する新しい見解で
 

「ところで意識作用の場合、肉体の脳におけるニューロンの授受作用だけでな
く、精神(霊魂)の次元における授受作用も関与しなくてはならない。知情意
の機能は能動的なものであり、霊的なものだからである。動物も知情意をもっ
ているが、動物の知情意と人間の知情意は本質的に異なっている。人間の知情
意は創造的であるが、動物の場合はそうではない。本論でいう知情意とは、人
間の創造的な知情意のことである。人間の心と動物の心の違いについては、本
章の後の方で述べる。
霊的な存在(霊人体)の関与なくして、ニューロンだけの相互作用から現れ
るのは動物的な本能にすぎない。すなわち知情意の心が機能するためには、霊
人体における授受作用が必要なのである。そして、そこでは霊的な脳における、
霊的要素(霊的ニューロンというべきもの)の相互作用がなされていると見る
のである。ところで人間の肉身も霊人体もそれぞれ性相と形状の二性性相にな
っているので、肉身の性相としての肉心と、霊人体の性相としての生心からな
る心をもっている。そしてニューロンの相互作用および霊的ニューロンの相互
作用には、その相互作用を統合、総括している心が働いているのである。以上
の統一思想の見解を図4―3に示す。
ここに宇宙意識とは、宇宙にあまねく作用している意識のことであり、それ
は神の心(本性相)に由来するものである。その宇宙意識が人間の意識の源泉
であり、原動力となっているのである。それは神の愛が人間の愛の源泉である
のと同じである。
人間の意識は個々人によって異なっているので、肉体の脳のニューロンの配
線も一人一人異なり、霊人体の脳の配線も一人一人異なっている。ここにおい
て肉体の脳は一生を通じて、たえず変化し、やがて活動を終える。しかし霊人
体の脳は肉体の生存中は成長し、肉体の死後も永存していくのである。人間が
一生を通じて、また肉体の死後も不変なる人格を維持しているのは霊人体が存
在しているからである。」

書かれていますが、

人間の「霊人体」も構造は、肉身と同様に、脳や内臓、筋肉組織等があると思われます。

「霊人体」を構成している要素は、肉身とは違い、霊的要素によります。(霊素と呼ぶ方もいます)

「無形世界(霊界)に行って永遠に生存する。」ということは、無形世界で生活するということです。

意識が漠然と存在するというのではなく、地上で生活するように霊界で生活していくというイメージを持っていただきたいと思います。

食事の必要性は無いかも知れませんが、食事を家族や友人と共に楽しく取る時は多くの料理を
食べることもあると聞いたことがあります。

排泄機能もあるわけですが、無形実体世界においては、排泄する必要も無いと思われます、が排泄することもできると思われます。

今回は、霊人体の脳について少し考えてみたいと思います。

私の個人的な考察ですので、御了承ください。

私は、肉身の脳と霊人体の脳は情報を共有していると思っています。

肉身の脳の深層意識、潜在意識、を中心とした抑圧や感情、また、記憶や知識等を霊人体の脳は
共有していると思われます。

そして、死後、霊人体の脳は、肉身の脳から上記のもろもろの内容を引き継ぎます。

肉身の脳から上記のもろもろの内容を引き継いだ霊人体の脳を中心として、霊界での次の人生が出発するわけです。

しかし、霊人体の脳は肉身の脳とは違い、深層意識、潜在意識にある様々な抑圧、感情が物理的抑制が効かないために、霊界にそれらが影響してしまい、自分の住むべき環境である霊界が独自の霊界として存在するようになってしまうと思われます。

そして、ユングのいう集合的無意識ではないですが、類は友を呼ぶというような共通的無意識の世界が出来上がっていくと思われます。例えば、地獄でも、色情中心の地獄や暴力中心の地獄というような霊界が出来上がっていくのではないかと思われます。

始めに地獄ありきではなく、(地獄に関しては、堕天使が中心となって出来た世界(地獄)が人間のいく地獄の素地になったと思われますが)
人間の地上での経験や知識、また、先祖から受け継いだ深層意識、潜在意識にある様々な抑圧、感情(家族的無意識レオポルド ソンディ博士の説かれた理論)、その他により霊人体の脳が出来上がり、その脳を中心として、地獄という霊界が出来てしまうようにその他の多くの霊界もできてしまうということが考えれます。博士レオポルド ソンディレオポルド ソンディ

もちろん、霊人体の脳がすべてではないと思われますが、死後の霊界に大きく関連していると思われます。

このことは、今まで言っている「仮想霊界」、本然の無形実体世界(霊界)とは違う個人的霊人の脳が創りだす霊界のことです。

地上において愛の人格を完成することによって、霊人体の脳が、本然の無形実体世界(霊界)にマイナス的影響ではなくプラス的影響を与えることができるのであるならば、天上天国という霊界にその霊人体の個性を表現することができるということになると思います。

つぎに、その霊人体の脳は、創造性を発揮することが出来るかどうか、について考えてみたいと思います。


先ほどご紹介した「第四章 心と脳に関する新しい見解で」の中で


「ところで意識作用の場合、肉体の脳におけるニューロンの授受作用だけでな
く、精神(霊魂)の次元における授受作用も関与しなくてはならない。知情意
の機能は能動的なものであり、霊的なものだからである。動物も知情意をもっ
ているが、動物の知情意と人間の知情意は本質的に異なっている。人間の知情
意は創造的であるが、動物の場合はそうではない。本論でいう知情意とは、人
間の創造的な知情意のことである。」

と書かれています。

つぎに、

「ここにおい
て肉体の脳は一生を通じて、たえず変化し、やがて活動を終える。しかし霊人
体の脳は肉体の生存中は成長し、肉体の死後も永存していくのである。」

と書かれています。

「人間の知情意は創造的である」 ということ。

「しかし霊人体の脳は肉体の生存中は成長し、肉体の死後も永存していくのである。」

と書かれています。

ここで問題なのは、

「霊人体の脳は肉体の生存中は成長し」 という表現で、

「肉体の生存中は成長し」するが、「肉体の死後」は霊人体の脳はどうなるのかが解りません。

しかし、

「肉体の死後も永存していくのである。」 ということを考えると

霊界に行った後も 霊人体の脳は成長すると考えた方が妥当だと思います。

霊界での永存ということは、霊界で多くの体験や知識を得ながら永遠的に生活していくわけですし、霊界が墓場ではなく、神様を中心とした心情文化世界であるということを考えた時、
地上で経験したことや学んだことを土台としての創造活動をさらに、高めていくことができるということが考えられると思います。

「人間の知情意は創造的である」とうことが霊界においても該当することであるということを考えた時、霊界においても、芸術活動、創作活動、研究活動が活発に行われるということです。


「霊界テレビ」は霊界が「墓場」であるなら永遠に実現できません。

霊界において、多くの方たちが創造的活動と文化的交流をしているということが前提となっています。


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